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2010年10月5日火曜日

特集提案

新しい試みとして,特集企画に関してblogであらかじめ皆さまの意見や情報を募集します.

PC(特に携帯端末)の世界はiPadが発売され,またandroidを載せたタッチパネル式のマシンも出始め,ユーザの選択肢が増えてきました.この機会にPCのユーザインタフェースとそれを支えるOSに関する特集を組もうかと考えています.

特集題目(仮):PCユーザインターフェースの今と未来

以下のような項目を考えていますが,過不足等のご意見をいただければ幸いです.いただいたフォローは原則としては非公開扱いなのですが,この記事の性質上,場合によっては(問題のなさそうなものは)そのまま公開させていただきます.

- タッチパネル式UI
- マウス,トラックボール等
- Unix (Linuxを含む)のUI
- apple OS (Mac, iPhone)のUI(元祖デスクトップモデル)
- WindowsのUI(デスクトップモデル)
- androidのUI
- iTunesのビジネスモデル
- iPhone/iPadのUI vs WindowsのUI (ファイル中心かアプリ中心か)
- 文字入力システム(特に日本語)

筆者の推薦(自薦を含む)も歓迎です.

2010年9月21日火曜日

言葉へのこだわり

早速ですが,「IT技術」とか「EV車」って変だと思いませんか?どう変かって?ちょうど「Fujisan Mountain」とか「Tonegawa River」みたいに気持ち悪いのです.IT=Information Technologyです.Technology=技術ですから,「IT技術」は「馬から落馬」みたいなものになっています.EV=Electric Vehicleもしかり.これらの表現は新聞やNHKでも見かけます.IT自体がひとまとまりの記号になってしまっているのでしょうね.

でも,情報処理に原稿を書く人には使って欲しくありません.「IT」だけで意味が通るのですから,わざわざ「技術」を付けないようにしませんか?

私は昔から言葉に少しだけこだわりを持っています(2代目編集長程ではありませんが:-).これからも変だと思う用語について,ときどき採り上げたいと思っています.

2010年9月20日月曜日

9月号

情報処理9月号はセンシングネットワークの特集.日本でユビキタスコンピューティングの研究活動が活発化してから約10年,やっとそのセンシング部分が普及してきた感がある(コンピューティング本体とアクチュエータはまだまだこれから).なお,本特集はユビキタスコンピューティングに限定されたものではなく,データの処理,プライバシー保護,さらにはWebからの情報発掘など,広い話題を扱っている.

9月号で目ぼしいのは世界を舞台にした(世界一の)研究活動の話題がいくつか掲載されていること.ひとつは「ロボカップ」の連載開始.ロボカップは日本が始めた世界標準問題.順調に規模が拡大している.ふたつ目つは「離散対数問題解読世界記録更新への道」.さらに,"I"見聞録「AAMAS-2010」ではAutomated Negotiation Agents Competitionでの日本チーム優勝,IFAAMAS Influential Paper Award (今読んで,誤植に気付きました)を日本の論文が受賞したことが記されている.(他にも見落としがあったらゴメンナサイ)

2010年8月17日火曜日

情報処理8月号

情報処理8月号がお手元に届いた頃だと思う.(前編集長からの引き継ぎに関してはっきりとした切れ目はないのだが)この号あたりから私が本格的に関与している.目ぼしいものだけひろってみる.

特集は「エネルギーの情報化」.と言っても,エネルギーを計算機処理するわけではない.電力輸送のITによる効率化を採り上げた特集だ.グリーンITというと情報機器の省エネばかりが表に立っている気がするが,ITによる省エネの方がもっと大事だし効果の範囲も大きい.

もう一つの小特集が「コンピュータ将棋の不遜な挑戦」.この「不遜」は情報処理学会からの挑戦状に対する米長日本将棋連盟会長の返答に由来している.私が委員長を務める「トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋プロジェクト」という長いプロジェクト(このプロジェクトは私と松原理事,湖東事務局長の3人が飲んでいるときに出たアイデア)がいよいよ女流棋士に挑むことになった.対戦は10月11日に東大で行われる予定.この第一戦はあっさりと勝って,最終的に羽生名人を引っ張り出すのが目標だ.

解説「崩壊する周産期医療を救うIT」もITの社会応用の一つ.今後ますます緊密になって行く医療・情報連携の一つだ.著者はこの道の第一人者である香川大の原先生.

今回から「記述の科学」という連載(3回の予定)が始まる.データをプログラムで処理するための,データ構造やプログラムの仕様の形式記述という,あまり直観的でない話題を,対話形式でわかりやすく解説(することに挑戦している力作).

2010年7月28日水曜日

編集系独白再開

編集系独白をブログという形で再開させていただこうと思っています.雑誌の毎号の一部というわけではありませんから,様々な話題提供や逆に皆さまからのコメントをいただける場にしたいと思っています.書き込みは毎日というわけにはいかず,月数回程度になると思いますがお許しください.

*なお,いただいたコメントはすべて読ませていただきますが,ここには表示させないつもりですのでご了承ください.